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結婚に纏わるあれこれ『ずぶ濡れの婚姻届』

  • 執筆者の写真: おだぽひ
    おだぽひ
  • 2021年5月5日
  • 読了時間: 6分

どうも


『これ、6千円もすんの?!』


妻ちゃんの買ってきた美容健康食品の値段に驚いたオダです。


妻ちゃんは美容関係のお仕事をしている。今まで私が全く触れてこなかった分野だ。なので、お肌の事や化粧品・サプリメント等様々な物に詳しい。そして別に意識高い系ではなく、安くていいならそれが一番らしい。しかし、好奇心が旺盛で流行りや新しいものが出ると一度試したくなる気質。妻ちゃん曰く


「自分で試してないのに語れるわけがない。」


と言っていた。さながら勇次郎みたいな





に聞こえた。妻ちゃんの背中には確実に鬼がいた。カッコイイ。なのでうちには様々な美容品がある。最近だと全く見た事無いペットボトルが置いてあったので


私「これなに?」

妻「それはミネラルが多く入ってるやつー。カシス味だよ。」

私「へー。」


といってラッパ飲み。




すっぺぇぇぇぇぇ!!





うへぇ!と唸ってると


妻「それ希釈して飲むやつだから!!なにしてんの?!そりゃ酸っぱいよ。」

私「いやだってそんな感じじゃないと思ったから。」

妻「炭酸水とかで割って飲むの。」

私「ははーん。私クラスはこれくらい濃いめでいっちゃうかな?」


とグラスに注ぐと


妻「ちょっと!入れすぎ!!小さじ一杯って書いてんじゃん!これ一本6千円するんだよ?

サプリメントみたいなもんなんだから。」

私「6千円!!これそんなにするの?!ご、ごめんなさい!!」

妻「いや飲んでもいいけど用量は守ってね。」

私「しかし・・・高いね・・・」

妻「いやこれで2,3か月はいけるから。それにガブガブ飲むものでもないからね。」

私「すいませんした。カルピスかと思ってました。」


という事がありました。馬の胎盤をエキスにした美容液みたいなのがやってきた時は


妻「これはプラセンタっていってね、ターンオーバーが云々かんぬん。最近肌が荒れてるから塗りな。」

私「わぁ!ありがとう!」


塗る。




くせぇぇぇぇぇぇぇぇ!!





なんだこれ?出汁くせぇ!お鍋では凄く良い匂いなのに顔に塗るとクソくせぇ!


私「なに?これは罰ゲーム?」

妻「出汁臭いよねー(爆)」



この時ばかりは笑いながら出汁の匂いのする液体を顔に塗りこんでる妻ちゃんに狂気を感じました。



さてさて。

プロポーズして、年末に結婚指輪を購入した我々。後は婚姻届けを出すだけですが、なんと私は1月1日から地方へ約一か月間仕事。独身最後の2週間と新婚最初の2週間を一人で過ごす事に。


妻ちゃんには


「こんな事ある?」


と言われる。


泣く泣く地方に行き、仕事こなす日々。そして婚姻届けを出す日やってきた。一粒万倍と天赦が交わる時だ。リアルタイムでせめて電話を繋ぎたかったが、仕事で当然無理。ドキドキしながら夜、電話をかける。


私「お疲れ様!今日はありがとう!どうだった?!」

妻「どうもなにも、今日土曜日だったから区役所閉まってて臨時窓口に渡してきただけよ。」

私「あっ!!え?!それは、え?!どういう事?」

妻「警備員のおじさんが一人いて、案内されて受付のおじさんに渡して『はい、預かりましたー』で終わり。おじさんしかいなかったわ。」

私「それはつまり私達は結婚出来たの?」

妻「いや分からん。」



分からん?!


え?!まだ未定?!


そんな可能性あるの?!


慌てる私。



私「え?いやもう夫婦ですよね私達?!」

妻「いや、なんか書類に不手際があったらダメみたいなんだけどそれは今日分からないんだって。」



まさかの婚姻届け保留!!



私「もう織田○○(妻ちゃんの名前)で良いよね?」

妻「いやまだやね。」



おい妻よ!そこは私に寄り添えよ!!


私「・・・今日が結婚記念日になるのかな?」

妻「いやまだ結婚してないから。」

私「結婚しようよ!!」

妻「いやするけど!けど、まだ受理されたわけじゃないっぽいから。」

私「世知辛い、世の中。オレ、カナシイ。」

妻「いや世の中は関係ないから。なんで片言?」


という事で、まさかの婚姻届け保留。

いいですか?結婚を考えてる皆さん。婚姻届けは絶対に平日に出してください。なんとも言えない気持ちになります。


それから数日たったある日。


妻ちゃんに電話する。


私「帰り道?大丈夫?」

妻「結構凄い雨降ってるー。」

私「あら!大丈夫?一回切ろうか?」

妻「もう家の前だから大丈夫よ。」


ガチャガチャする音。どうやらポストを確認したようだ。


妻「あっ!!役所からなんか手紙来てる!!でもビショビショ!!」

私「えっ?まさか?!」

妻「嫌な予感する。」


私の家の集合ポストは外にあり、雨が降るともれなく中の紙はずぶ濡れになる。


ビショビショの封筒を開けると・・・


ずぶ濡れシワシワの婚姻届け受理の手紙が出てきました。写真では分かりにくいかもしれませんが妻曰く、かなりのビショビショのようで大きなシミはもう破れかけくらいの部分だったそう。


妻「これは濡らしたくなかったーー!!」

私「もうなんなのよ。良い日やったんと違うんかいな!!」

妻「夫はいない、婚姻届けは一人で出すわ受理通知はビショビショって。」

私「もうそれ以上言わないで!!優しく抱きしめて!」

妻「そっちがいないじゃん。」

私「もう自分が嫌になる!!」




ちなみにこの受理届けが届くまで私が「結婚」「夫婦」などのワードを出す度に妻ちゃんは


「まだ結婚してないけどな」


とツッコミを入れる下りが出来上がっていました。



しかも結婚記念日は未だに定まってない。


私「これは結婚記念日はいつになるのかな?16日?」

妻「んー、そこではまだ夫婦になってないしねー。しかも覚えにくい。」

私「じゃあ受理された日?」

妻「それは受理された日だから別になー。っていうか記念日いる?」

私「記念日いる?!」

妻「いや、いるかなーって。私あんまり気にしないから。」

私「え、そうなの?!じゃあ無し?」

妻「いや無しっていうか・・・良いの思いついたらそこで良いんじゃない?」

私「結婚記念日って思いつきで良いの?!」


という事でなんか良い結婚記念日思いついたら教えてください。


そんなこんなでプロポーズから夫婦になるまでのお話でした。




ね。


両家の顔合わせは計画していますが、結婚式の予定はコロナとか関係なくしていません。お互い地方出身だし、口を揃えて出たのが


めんどくせぇ!


です。なので二人でひっそり写真撮るくらいにする予定です。


婚姻届けはこんな感じだし、結婚式はしてないし新婚旅行も行ってない。引っ越したわけでもない。私は妻ちゃんのように苗字が変わってもいないし、扶養家族とかそんなものもない。


つまりは何も変わっていません。もうヴェルタースオリジナルくらい変わってません。



おじいちゃんも特別なお菓子だけど変わらないお菓子って言ってるしね。


そう。確実に人生の分岐点だし大きな出来事だけど、特に何か変わる訳でもない。

異世界転生みたいに謎にステータスが上がる訳でも、ミッションクリアしてダイヤが貰える訳でもない。


「変わらないから結婚したんだよ。」



って妻ちゃんが私に言った言葉です。これはなかなか刺さりましたね。結婚ってなんか変わるかもしれないとか、結婚したからとか考えてしまいがちな気がする。現に私は「結婚したから頑張るぜ!」なんて思ってましたが、冷静になれました。いや、当然ね、守る物も出来た訳だし自分一人の身体ではないですが、力の持って行き方を勘違いすると無理や疲れが生じますし、そこから喧嘩なんかもしてしまうでしょうし。


幸い、私達二人は今まで一回も喧嘩や喧嘩になりそうになった事もないです。


まぁそこら辺の話はまた今度に。


ここまでの話の纏めとしては



結婚で変わるのは苗字くらい



ですね。妻ちゃんはそれに大分苦労してました。二人で「夫婦別姓が良いねー。一緒の意味があんまり分かんないねー。難しい!」と笑いながら話してます。


今回はこんな所で。


ではまた。

 
 
 

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