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  • おだぽひ

オラムNo.14『幸せの犠牲』


どうも

『youtubeで見た広告のゲームの中身が全く違う』

織田です。

中々の衝撃。私のギガバイト返してほしい。

コラムを書いていない間、色々やってました。PANK BANKの舞台監督、江古田のガールズの本公演、MONOの演出助手兼舞台監督、ワークショップ参加。

あら盛りだくさん。

なので、全て、擬音によるダイジェストでお送りしますと

グンッときて、ギャッとなって、ファーっとなったら、シャクンってなりました

以上!

まぁ、毎度の事ながら忙しくさせてもらってます。

今は野田地図の稽古。

そんな刺激的な毎日を送って幸せですね、織田さん

って思っていないそこの貴方!

それで正解!自信もってけな。

実際、刺激的な毎日は、まぁ、送っている。が、それは演劇、仕事においてだ。私の場合、そこが刺激的になると、他に少しの不幸が舞い降りてくる。というか、刺激的ではなくても少しの不幸が人より多い気がする。

上げ出せばキリがない。

例えば、今、住んでる家であちこちに謎の故障が相次いでるのなんてそうだろう。

去年の今頃、野田地図の稽古が始まって、大変な時期にガスがつぶれた。ガスコンロ使えないは水シャワーしか浴びれないは大変になった。家大好き人間としては死活問題。少ない休みの合間を縫って、ガス屋さんにきてもらった。

ガス屋さん2人が来て、一人は家に入り、もう一人は家の外の給湯器辺りを、探知機みたいなもので捜査。

すると、外の探知機から

ピィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!

とえげつない音が聞こえる。

私は

「だ、大丈夫ですか?!」

と尋ねると、ガス屋さんは

「尋常じゃないくらいガスが漏れているんですけど、家の中はガス臭さとか感じないから不思議なんですよね。普通、外のガス管が壊れても、多少臭いはあるんですけど。連絡してから、ガス臭さとかありました?」

と聞いてきた。先ず、尋常じゃないガス漏れの説明をしてほしかったが、探知機から壊れてんじゃないかってくらいの音が聞こえてるから、それは飲み込み

「いや、全く。家で普通にタバコも吸ってますし」

と答えていたら、外を探索していた一人が

「あ、分かりました!!床下です!!こっから尋常じゃないくらい漏れてます!!」

と大きな声で言ってきた。家にいるガス屋さんと同時に床下を見る。なんとも演劇的な瞬間だった。

家にいた一人も外に出て行き、恐らくだが、2台の探知機で調べたのであろう。

尋常じゃない

ピィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!

の二重奏が聞こえた。

家に一人戻ってきて、私に状況を説明をしてくれた。

私の家は一階で、床下にガス管が通っているらしい。そのガス管の一部が破損し、そこからガスがダダ漏れ状態になっている。

普通は、床下であれ、多少の隙間からガスが家の中に入り、臭くなるのだが、奇跡的に風のヌケ具合で、全部、家の外に綺麗に尋常じゃない量がまとまって流れ出ていたようだ。

なので、仮に、知らない人家の裏で、タバコに火を付けたり、花火をしようものなら、タイミングが悪ければ、最悪吹っ飛んでた可能性があったという事だ。

外の人タバコに火をつける。何故か吹っ飛ぶ。

家にいる私、アイスカフェオレ飲んでる。何故か吹っ飛ぶ。

という世界びっくり仰天ニュースにも取り上げられんじゃないかって事件になっていた可能性がある。

ガス屋さんはとりあえずの応急処置をしてくれたが、これは悪魔で、応急処置で、本来なら今すぐに工事が必要だが、床下にガス管があるから、工事するなら床をはがさないといけないとの事。

非常にスリリングな家になってしまった。

そして、今年5月頃、ガス屋さんから連絡が来て、大家さんと連絡して、漸く、工事が出来そうですが、都合はいかかですか?との連絡がきた。

残念ながら、5月からはほとんどの都合がない。

スリリングな家は続いている。早く都合をつけねば。

そしてこの夏はクーラーが潰れた。長い梅雨が終わり、猛暑がきた時期に。梅雨明けと同時に壊れた。そして、私はMONOの稽古も佳境に入ってた頃だ。

幸い、朝早くに出て、夜遅くに帰る事が多くなった時期だから、何とか扇風機で凌げたが、都合をつけるのは中々大変だった。

修理当日も中々な困難だった。シーズンもあり、業者さんは一人で来た。家の裏にある室外機を先ず見に行った。私は嫌な予感がした。私の家の裏は夏になると蔦が生えるのだ。まさかと思い、裏に駆けつけると、呆然と立ち尽くしている業者さんがいた。

家の裏はラピュタ城みたいになっていた。生い茂って見えない部分に、壊れた巨神兵がいてもおかしくはない。

バルス!

と唱えたかったが、そうすると家がバラバラになって、空に消えるし、そもそも私にそんな力はない。

苦笑いでこちらを見る業者さんに私は

「ここは私がやりますから、解体作業をお願いします!」

と告げ、長袖長ズボンに着替え、ナイフ、ランプ、カバンに詰め込んで、父さんが残した熱い思いと母さんがくれたあの眼差しで蔦を必死に刈った。

蔦はガス給湯器にも絡み、危険な状態だった。

何とかお互いヘロヘロになりながらもクーラーの交換は終わった。

この4年くらいで

ガス修理2回

水道修理1回

クーラー一回

家の前の電気修理1回

このどれもが、稽古中、あるいは本番中に起きている。おかしい。

ちなみに、他の住人が業者を呼んでるところを見たことはない。クーラー修理の時に立ち合いにきた大家さんにも

「なんか織田さんの所だけ毎回すいません」

と謝られる始末だ。参った。

ちなみに、この夏は、プチ不幸の連発だった。

買って、1年立たない内にノートパソコンのメイン基盤がショートし、使い物にならなくなるから始まり、

その約二日後くらいにクーラーが潰れ、

その二日後、家の踏み台が潰れ、足を怪我した。

同じ日、踏み台を壊す前には買ったばかりの洗濯ものを干すピンチを買って、自転車に乗っていたら、袋がちぎれ、前輪に絡まり、破損するという事件も起きてる。ちなみにこれは自転車にまたがって10メートルくらい進んだ時に起きた。

そして、踏み台をぶち抜いた後に、気分転換に行った行きつけの銭湯は、ボイルが故障し、休業していた。

夏の極めつけは、長年使っているスタンド照明が家にあるのだが、掃除の際にそれを退かすと、底がゴソッと抜け落ち、底の重しになっていたコンクリートみたいなのが割れ、家が砂利まみれになった。

恐らく、というか確実なんだろうけど、踏み台を壊した時、後ろに倒れこみ、スタンドライトに当たったのだ。その時に壊れていたのだろう。

半泣きで砂利をかき集めたのは言うまでもない。

思い返せば、私の人生は大体こういう流れが多い。仕事が忙しくなったりいい知らせが入るとと、その代償で失ったり、傷つく(身体が)事や少しの不幸が起きる事が多い。

バラバラに買ったはずの消耗品や調味料が同時に無くなることはザラにある。

小さな妖精がいたずらしてんじゃねぇかってくらい同時になくなる。

シャンプーとリンスと、醤油と調理酒とトイレットペーパーと電球がほぼ同時に切れた時は、私もこと切れそうになった。

たまにしか通らなかった道が、頻繁に通るようになった途端、長期の工事で通れなくなったり、美味しいと言われたお店に行ってみようと思った時に臨時休業になってることは数えきれない。

行政が

織田が明日からしばらくこの道を通るようだから、工事を開始するように!

と命令したり

織田がこっちに向かってるぞ!閉店だ閉店!

ってやってんじゃないかなと思う時もある。

あ、後、こんな事もあった。

まだママチャリに乗ってる時、漕いでる最中に突然静かにパンクした。近くの自転車屋で直してもらい、50メートル進んだくらいで

パンッ!!!!!!

って銃撃音みたいな音がなり、私は

狙撃され、死んだ

と思った。身体は無傷だったが、自転車のタイヤは再びペシャンコになっていた。

再び、違う自転車屋に持っていくと

「直せない位破裂してるね。中のチューブだけじゃなく、外のタイヤも破裂してるよ。何があったの?」

と言われた。私は狙撃されたんですとは言えず、泣く泣く押して駅まで押していった。この時も確か、稽古から、また違う稽古に行かなければならないときだったと思う。

漸く手に入れた3連休に、季節外れの台風が直撃したこともある。

先日は、雨が降ってたから、カッパ着て、家を出た瞬間、小雨になり、カッパを脱ぎ、5メートル進んだら、大粒の雨が降ってき、再びカッパを着に戻り、5メートルくらい進んだら、雨が止んだ事があった。悔しいから、カッパ着たまま自転車漕いだら、汗でびしょびしょになった。

不定休な日々だが、恐らく、東京きて、休みが雨の日は6割を超えている。前日晴れてて、休みに豪雨なんて慣れっこだ。

休みが雨の日は大体、久しぶりの休みの日だ。

あまたつっ!!!

と何回叫んだことか(天達さんは悪くない)

まだまだこういった類のことはある。恐らく今年もまだ何かあるだろう。

怖くてしかたない。

仕事としては少しづつだが、成長していってる。が、それに伴い失うものがある。なかなか報われない人生である。

ただ、とある人に最近

「そういう不幸は自分を守るために犠牲になってくれてるんだよ」

と言われた。

確かにこっちに来てから、小さな風邪のようなものはあるが、体調を大きく壊したり、寝込んだ事もない。というか、熱が出たことない。あわや大惨事な事が起きても、身体はピンピンしてる事がある。

不規則な生活だし、寝不足や栄養も不足しがちだが、不思議とない。

身心共にギリギリの状態の時に、大体プチ不幸が起きる。

そう言われて、なんかスッと楽になった。

そうか、不幸ではなく、むしろ守ってくれてたのか。ごめんよ、私に起こった不幸たちよ

と思い、気分良くなり、その日に、外食しようとしたら、おすすめの店は全部閉まっていた。

これはなにから守ってくれたのだろうか。

お金が溜まってきたから、ご褒美にあれを買っちゃうかなぁ

と計画してたら、不意の出費で、諦めてるものも沢山ある。これは、余計な買い物をするなということだろうか。

ご褒美くらい許してくれてもいいと思うが、仕事がご褒美なら、これは致しかない(誰に向かって言ってる)

朝早くから遅くまでの現場で、ヘロヘロになって、家に入った瞬間、家の中にゴキブリが現れ、家中を追いかけまわした、あれは何から守ってくれているのだろう。

ただ、

全てささやかな不幸で、起きた時は落ち込むが、

うむ、ネタが出来たな

と思ってしまう自分がいる。

だから、神様がネタを提供し続けてくれているのだろうか?

だとしたら、神に言いたい

そんなには欲してない!!!!!

頼むぜ神よ。

まぁこうやって人生のバランスが私の場合取れているのかもしれない。

根がM気質だし、根性とタイミングだけでここまで来ていると自覚している。そして、トントン拍子に進んでいくよりも3歩進んで2歩下がるくらいの人生だなとも思っている。

やりたいことをやっているなら、これくらいが丁度調子に乗らずにやっていけるのだろう。

と言い聞かせるしかない(笑)

しかし、今年も残すところあと数か月だが不安だ。私の予想では、そろそろ水回りのトラブルが来そうな気がしている。

その時は私は何から身を守ってくれているのか

はたまたいいことが起きているのか

不安である。

今回はこんなところで。

ではまた。


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