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  • おだぽひ

オラム No.8『知らない貴方達と知られてない私達』


びっっっっっっっっっっくりするくらい空けてしまったです。

オダです。

いやはや夏が終わり秋になっております。

えぇ。日々生き抜くのに必死です。

嘘です。結構寝てます。最近は健康的に痩せてきてます(痩せてんのかぃww!)

野田地図な毎日が続いていて、色々感じること考え、エピソードなどは次回に書きます。すいません。

一つ言えることは、スタッフさんからメインさん、野田さんやらに総じてイジられています。イジられてるのか本気で言われているのかは定かではないですが、嬉しい反面、

本当あかんのやろかしら・・・本当っぽいな・・・だってあきまへんもんねワイ・・

ってたまに泣いてます(笑)

さて現在、私は野田地図ツアー一箇所目、パリにいます。これはパリのホテルから書いてます。

買ったばかりのMacBook Proで。

パリのホテル

MacBook Pro

演劇、仕事をしにきている。

オダのanother sky

スタバ、Mac

のコンビネーション超えました。

すいません調子乗りました。私自身が追いついてません。ロケーションに負けっぱなしです。インテル入ってない。

パリでの生活は楽しくこれまた色々感じることはありますが、これもまたいつか(この時点でいつかが二つww)

では何かっつうと、今日の公演でのカーテンコールでの景色を熱いうちに書きたかったからだ。

パリ公演は今日で(日本では昨日なのか明日なのかはもう分かりません)4日目。

日本とは勝手が違う場所での公演はそれはスリリングなものである。

ただでさえ、演劇は生物だ。それに更に海外公演という状況が加わる。

演劇にパーフェクトなんてないのかもしれない

それをアンサンブルながら痛感する日々だ。

だけど、パリの人々はそれも醍醐味と思っているのか、あるいは何が起きても面白いと思わせる作品の力なのかそれは分からないけど、楽しんでもらっている。

それで、今日だ。

全てが終わり、カーテンコール。

3回目が終わっても、拍手が鳴り止まなかった。

全員が慌てて、4度カーテンコールに出ると、

そこにはスタンディングオベーションが起きていた。

パリのシャイヨー劇場、ほぼ満席のお客さんたちが総立ちで拍手をしてくれていた。

鳥肌を通り越し、身体が熱くなった。

見知らぬ日本人に立って拍手をし、ブラボーと声をあげてくれている。

この拍手は、役者にだけ向けられているのではない。

野田さんだけに向けられているのでもない。

この作品に、そしてこの作品に関わっている全ての人々に向けられているものだと感じた。

スタッフさん、制作さん、シャイヨー劇場の人々、メイン、アンサンブル、そして野田さん

全てに送られて拍手だと信じたい。

私の力なんて、微々たるものだ。

けど、この拍手には感じるものがあった。

最高の賞賛は、誰がよかったとか、誰が可愛いとか面白いとかではない。

作品、そして公演に対して送られる賞賛だと。

言葉も通じない日本人、向こうからしたら有名人でも知り合いでもない我々に素晴らしいと大勢がスタンディングオベーションしてくれている

これは最高の賞賛だ。

その中に自分がいることが不思議ではあるが、しかし誇らしくも思った。

それは自分がどうとかではない。

この作品の一部としていれている誇らしさだ。

メイン、アンサンブル、裏方関係ない。

全ての人々が作品の一部であり、誇っていいものだ。

言葉も名声も通じない土地でも、面白いものは面白い。

これが演劇の力であり、演劇の醍醐味だ。

この風景を見たいがために演劇をやっていたのかもしれない。

そうとすら思わせてくれるものだった。

生涯、この拍手は忘れない。

もう2度と見れないのかもしれない。

もしかしたら明日、これ以上が出るかもしれない(笑)

ただ、日本だけでやっていては体験することが出来ないものだ。

それを体験できた事は何物にも代え難く、短くはあるが、私の演劇人生で一番最高で、一番熱くなり、一番幸せな瞬間である事は間違いない。

ただ、明日更新されるかもしれないけど(しつこい)

当然、パリでやるのも東京、大阪、北九州でも、やる事は変わらない。精一杯、作品に命を注ぐ。見ている人を楽しませる事だけだ。

明日も必死に微々たる力を尽くす。

あの拍手を追い求める事はない。あの拍手を欲しがる事ももうない。

この経験は一回だけの、初めてで最後のものだから。

野田さんが、最後一人でスタンディングオベーションとブラボーの声に土下座で応えたあの光景も忘れない。

全員に送られた拍手と書いたけど、あの拍手を一人で受けきり、背負えるのは野田さんだけだと思うから。

明日も普通に頑張る。

そして、日本に帰ってきての、大阪、北九州、東京凱旋では更に素晴らしい作品を届けられるように尽力を。

ではまた。


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