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  • おだぽひ

オラムNO.6『娯楽の極楽』


最早、月一の更新になってしまっている事は甘んじて受け止めたいと思っている。

飽きてる訳でもない。寧ろ寝ても覚めてもコラムの事を考えています。

嘘です(秒で撤回ww)

どうも昔から何かを考えて、書いたり描いたりするのは夜にしか出来ない傾向にある。

明るい内に作業したりは全然するんだけど、思いつくのは決まって夜が多い。

さて、最近、思う事がある。それは

褒める、肯定する

というのはとても豊かだという事。

昨今はやれ批判だ文句だが多い世の中だ。私も文句や不満は当然言う。

けど、何かを創作するにあたって、それは実に面白くなく、勿体無いことだ。

だから、嘘くさく聞こえるかもしれないし、逆に気持ち悪く感じられるかもしれないけれど、なるべく褒めたり、肯定したりするように心がけている。最初は無理やり探していたりしたけど、今は、先ず素敵な所が目に入るようになってきた。それを純粋に伝えたい欲も出て来た。

それを踏まえて今回のコラムを読んで欲しい。

で、本題。

今、私は絶賛江古田のガールズ10周年記念公演『極楽』の稽古真っ只中です。

といってもまだ始まったばかりですが。

劇団員になってからも何やかんやで一年がたった。

確かニットキャップシアターも入団して一年立った頃に10周年記念公演をした記憶がある。

何かと10周年に縁がある。しかも、一年ちょいの参加してないのに(笑)

感慨はないけど、光栄ではある次第です。

江古田のガールズは東京に来て少したってから、出演した劇団だ。共通の知り合いがいたのはいたけどお互いを全く知らない状態でのスタートだった。

主宰の山崎さんやこばぴーが同じ歳で、その時からメンバーだった、佐野やクマも歳が近かったから、何となく居心地が良かったのは覚えている。公演が終わるころには、年下の佐野とクマはもう敬語を私に使っていなかった。

面白い劇団だなぁ

なんて思っていた。機会があればまた出たいなと思ったりもしていた。翌年、ご不幸に参加さしてもらい、劇団員だけのシーンを見たりしてして羨ましく思ったりもした。それは丁度、ニットを辞め、フリーで一瞬やっていた時期だ。

あの輪の中に入れたら楽しいんだろうなと。

その時は新しくクリスさんと小川のちーちゃんが加入していた。増岡さんもそこで観た。

で、パル子の激情のオーディションを受けた。

本多劇場でってのも少なからずあったけど、何より外から観るのはきっと悔しくなるんだろうなと思って受けたような気がする。

で、受かって、パル子の稽古後に佐野に呼び出されて、鳥貴族で飲みながら唐突に

「劇団に入らない?」

と誘われた。佐野は金麦のでっかいやつを飲みながらだったから、どこまでが本当か分からないが凄い勢いは感じた。

何やかんや話して

「分かった。入る。入りたい。オレ、エコダ、ハイリタイ」

と答えた。

で、パル子の本番中に楽屋でマカロン喰ってた、山崎さんに挨拶をしにいった。

ざっくり私が江古田のガールズに入った経緯はこうだった。

江古田の歴史は聞くけど、本多劇場や紀伊国屋ホールでやるまでの努力には自分は何も加担していない。

だけど、こうやって公演に劇団員として参加出来るのは、嬉しいことだなぁと最近つくづく思う。

江古田のガールズは奇を衒った演出や脚本はない。至ってシンプルに見た人々を楽しませるのがモットーだ。思想も、思考も世論もない。

だけど、とても素敵な事だと思う。

娯楽の一部として観客に届けるのが演劇、舞台のあるべき姿でもあると思うから。

メンバーもとても素敵な人ばかりだ。よくもまぁ、こんな個性的な人たちが集まったなと思う。しかし、良くも悪くも上下関係がなく、集団といった感じでもある。

劇団歴は浅いし、私より後に入った山田瑞紀や山口大助さんより、関わってる年月は少ないとは思うけど、今いる劇団員、皆尊敬している人達ばかりだ。

その中で少しでも力になれたらと思っている。この記念すべき公演を素敵なものにしたい。

で、だ。

まだ、稽古の序盤であるから作品がどのように仕上がっていくかは分からない。ただ、現時点では良い作品が出来る気がしている。

今回、楽曲製作で入って下さってる後藤浩明さんは、すでに幾つかの曲を完成させて披露してくれている。楽曲が素晴らしいのは当然の事だけど、何よりもその歌に対する指導や取り組み方が実に刺激的で、勉強にもなる。作品や役者の事をまっすぐに捉えられていて、しかも遊び心がある。これが生演奏で披露されるだけでも十分な価値がある。

振付で入ってくれている近藤彩香さんの振りも素晴らしい。今回、キャバレーが舞台で誰か振付お願いできないかとなった時に、真っ先に彩香さんが思いついて、声をかけさして貰った。

私はダンスの素養は全くない。振付もさっぱり分からない。けど、彩香さんの振り付けは、後藤さんと同じように作品に対して、楽しみを持って、全体を作りながら、決して個を殺していない。遊び心がある。揃った振りであっても、その人たちが持つ個性が湧き出ている。

何より、創作というものを楽しんでいてくれている気がする(現時点ではかもしれないけどwww)

ダンスの振りつけというより、踊っている人達がキレイに、あるいは面白く見えるように、ダンサーを魅せる演出のようだ。

そしてそれら強力な創作リーダーに答えるようにシンガーチームやダンサーチームが取り組んでくださっている。

よくもまぁ、集まったもんだと思う。

後藤さんの要求の上を提示してきたり、彩香さんの振りを崩さず、個性を魅せている。何より、創作を楽しそうに取り組んでくれている。

こうやって色んな所からのカテゴリーでの素晴らしいものを見ると刺激と奮起が湧いてくる。

少し話がずれるかもだけど、私が観ていてやっぱり面白いのは、役者ではなく作品の力だ。

けど、そういった作品は、結果、役者、音楽、振付諸々の個性が光って見えて、結果、全員が素敵に見える。

私は主役よ、僕は所詮脇役だから

ではなく、作品の事を考えてる人達の集団は本当に強い。演劇は集団で見せるものだと思うから。

今回、まだ序盤だけどこの片鱗を感じられるから、何となくの自信があるわけです。

後はお芝居の中身ですが、これはまだ分かんない(笑)けど、きっといいものが出来ると思います。

とにかく、全員で楽しませる為という方向を見て、作品の為に個々が光っていけばいいなぁと勝手ながら思う。楽しんで、楽しませることが出来たらいい。

その為に少しでも力になれたらいいなぁと思う。江古田にはいったのは自分が輝ける場所だと思ったのではなく、この劇団が創る作品の、この劇団にいる人たちの力になりたいぁと思ったから。

どうですか?

気持ち悪いでしょ?(笑)

でも何もおべっかを言ってる訳でも、よいしょしてる訳でもないです。素敵だと思う事は素敵と言っていった方がいい。

極上の娯楽を見せれる極楽メンバーが集まっていると思う。皆さん、6月楽しみにしていてください。頑張ります。

ではまた。


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