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オラムNo.4『お尋ねられ者』

  • おだぽひ
  • 2018年3月25日
  • 読了時間: 6分

はいはい。週1の連載はどこにいったって話ですよね。いやもう、

一兵卒のつもりで出直します。

って感じです(まさかの冒頭から時事ネタ)

織田です。

なんかね、久しぶりにあった人とかに、

コラム読んだよ、読んでますよ

とか言われる事があります。

そう言われると

読んでんじゃねぇ!何勝手に読んでんだっ!読んでもいいことねぇぞ!

って天邪鬼なんで一瞬思ってしまいますww

誰かに読んでもらってる事を前提に書いてるのにね。ホントに有難う御座います。これからも読んでください。でも、本当にどうでもいいことしか書いてません。政治とか思想とか切りません。おススメの商品を紹介しません。100均で出来るDIYとかも紹介しません。でも楽しんでもらえたら幸いです。後、長いです。でも、短くしようとも思いません。元々、長めのもの書きたいと思っていたので。短いのは別にツイッターやらでもいいことなので。なので、気軽には読めません。

電車の中とか、う●ことかしてる最中に読んでください。

さて、まくらはこの辺で。

今までは結構演劇の話を書いてきた。ちょっと小難しいというか、真面目な話が続いたもんで、たまには関係ない話を。本当は、WSを久しぶりに受けた感想とか書こうとも思ったんだけどこれは次回にでも。

私はどうも道を尋ねられる事が多い。

いやいや、そんなの皆あるよ

って思いますでしょう?(何故かセレブ口調)

多分非じゃねぇ。

それは回数もなんだけど、シチュエーションが有りえないんです。

えっ?僕ですか?な、何故に僕ですか?

ってのが多いんです。

東京に来たばかりの時、あの世界でも有数の摩天楼新宿駅の券売機の前で、迷っていた私。京都時代はバイクか一本の電車で移動することが多く、乗り換えアプリや、スイカ等は必要なく持っていなかった。なので、半分泣きになりながら、

「路線が多すぎるもんよ~。」

ってあたふたしてた。そんな私に一組の家族が話しかけてきた。

あの、湘南ってどういったらいいですか?

知らんわ!東京飛び出てもうてるやないかぃ!俺も知りたいわ!見ろっ!オレ半泣きやぞ!

ってついつい関西弁が出てしまいそうになるくらいの驚き。でも、その家族もどうやらおじいちゃん、おばあちゃん連れての家族旅行のよう。周りには東京慣れしてそうな人ばかりなのに、迷いまくってる私に頼ってくるその判断、すでにお互い冷静ではいられない状態www

必死に路線図やら、駅構内を見わたす。

あっ!小田急線ってのが湘南の方に行きますよ!JRじゃないみたいです!

小田急線っていうのは・・・?

えっ?えーっと(再び見渡す)、あっ、あっちです!矢印通り進めば大丈夫です!

有難うございます!

そう言って家族は去っていった。私が乗りたかった電車も去っていった。

その後すぐにスイカ購入とアプリをダウンロードしたのは言わずもがなである。

ある時、ヘッドホンで音楽聴きながら、電車に乗ってるとき、前に座ってたおばあちゃんが、何やら近づいてきて、話しかけてきた。

あら、音が漏れてたかしら。ごめんなさい。

と思って、ヘッドホンを外したら

あのね、半蔵門線にはどうして行ったらいいかね?

って聞いてきた。

おばあちゃんよ、よく分からんとこの電車乗ったなっ!

とツッコミそうになったが、丁寧に乗り換え駅を教えた。

有難うと言って、一緒に来ていたおばあちゃんと、「乗り換えですって。この電車であってはいたみたいよ。お兄さん、親切に有難う」

と二人からお礼を言われ、乗り換えの駅について、手を振って別れた。

まぁ、良い事したな。聞きにきたのギリギリだったけどね

なんて思って、周りを見渡すと、音楽聴いていたのは私だけだった。おばあちゃんの横に座っていたお姉さんやサラリーマン風の男性はスマホいじったり本読んでいた。

何故私だったんだ。

ヘッドホンしてるにも関わらず声をかけられるのはこれが初めてではない。街中を歩いていても良く声をかけられる。結構でかめのヘッドホンなのに。で、大体道を尋ねられる。

後、自転車乗ってるときにも声をかけられたことがある。普通にシャーっと漕いでて、通り過ぎた人に

すいません!!

って大きい声で呼び止められて、急ブレーキかけて、慌てて戻ったら

ここにはどうやっていったらいいですか?

いや、歩いてる人に聞いてよ!

って思いながら教えてあげたことがある。

この尋ねられ具合。なかなか稀だと思う。そして、何が困るって、私はまだまだ東京に詳しくないから、尋ねられてもすぐに答えられないから、

オッケー、グーグル!

をしなければいけない事だ。中には聞いてきた人で、それをして、ちょっとがっかりした感じになる人もいる。

なんだ、詳しくないのか

っと。何故かこっちが傷ついて、申し訳なくなる。

勘弁してほしい。

この尋ねられ具合の究極が、ロンドンに一人旅に行った時だ。ここでもまたいつかロンドン旅行記でも書きたいと思っているが、ロンドン一人旅は、私にとって初海外、英語が話せない状態の旅だった。

首にはパスポート入れを下げ、大きなリュックをしょって、浮かれつつ、不安も滲み出た日本人だ。

ロンドンの街はあちこちに地図が立てられているので、その地図とガイドブックを見つめ、ガイドブックを回転させたり、首を傾けながら、目的地を探していると

Excuse me?

と白人男性に話しかけられた。

んっ?何です?

と明らかな日本語で振り返ると

How can i get here?

と地図を見せていた。恐らく上の英語みたいなことだったと思う。とにかく、私に道を尋ねて来たのだ。その男性は、大きなリュックを背負っていた。私と同じ旅人だろう。

な、何故、私に聞いてきた!?

と焦って、何故か道を聞かれているのに

me?!

聞き返してしまった。向こうは

yes

と言うので、一緒に地図を見ながら、幸い、前日行ったことのある所だったので拙い英語とジェスチャーで伝えた。

thank you!

っと握手して別れた。周りには現地の人ばかりなのに、何故アジア人の明らかに旅人である私に話しかけてきたのだろうか。ただ、彼は拙い英語で話している私に嫌な顔一つせず、必死に聞いてくれ、最後は笑顔だった。もしかしたら、こういうのも旅の醍醐味と考えてくれていたのかもしれない。

東南アジア系の家族にも道を聞かれた。

そして、極め付きが、宿から駅までの道の途中で、おばあちゃんに道を聞かれたことだ。そのおばあちゃんは明らかに、私よりこの町を知っている感じだった。というか、生まれてからこの町に住み続けている風格すらあった。

が、この道に出て、バスに乗りたいんだけど、どっちに行ったいいのかしら

的な事を聞いてきた。

いや、貴女、この町の長老さんではないですか?

と、ジョークを言いたかったが、語力がないから、丁度行く方向だったから

Ok! together, follow me!

とルー大柴さんみたいな感じで一緒に行くとこにした。お茶目なおばあさんで、

遠いわね!着く前に死んじゃうわ!

みたいなことを言っていた。チャーミングだったが、何故私に聞いたのかは聞けなかった。その時も周りには沢山の人がいたのに。

道を尋ねて来たおばあちゃん

道を尋ねて来たおばあちゃんと一枚。カメラを向けると可愛く撮ってねと言ってきた。

とまぁ、こんな感じで世界に通用する聞かれ具合。

何度か、それで遅刻しそうになったこともある。自分の人間性が歩いても出るとしたら、聞きやすい人間ということなのだろうか?だとしたら悪い気はしない。世界共通であることも証明している。

ただ、問題なのが、私がそこそこ方向音痴であることだ。

あと、慣れてない土地で聞かれる事が多い。

知らない街を我が物顔で歩いてるのだろうか?だとしたら、それはいかん(笑)

とりあえず、お尋ね者にはなってないがお尋ねられ者にはなっている。

そういった話。

ではまた。


 
 
 

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